面接の場面で、応募者は明らかに不利です。人事マンに気に入ってもらわなければ、意中の企業に入るという第一歩が踏み出せません。面接する場所も、相手のテリトリーですから、圧倒的に不利?といえるでしょう。
しかし、応募者が、人事マンに逆転できる状況をあげてみます。
ある応募者が、
「私は、御社が本命なのですが、B社から、内定をいただき今週までに返事を出すようにいわれています」と、人事マンに相談があった場面です。
人事マンは、その面接が、最終面接でないため、合否についての結論を出せる状況では、ありません。
「次の面接に進んで欲しい。しかし、時間的に明らかに難しい」 この時点で、面接する側から、フォローしなければならない側に変化します。人事マンが営業マンに変貌する瞬間です。いつまでも、その応募者が、「当社に対して興味を持ちつづけている」という態度は、
熱心さを表すように見えて、同時に、選考期間を長引かせる原因をつくっているのです。
この件では、即座に役員に事情を説明し、通常、2回の面接をするべきところを、1回だけで、OKをだしました。面接のあとも、B社との比較優位性について、とうとうと、お話(口説き)した記憶がございます。
これまでの話で、おわかりのように意外と大切なのは、本命以外のところから、内定をいただくことです。
|